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人権教育講演会を実施しました。

11月1日(水)に人権教育講演会を、全校生徒対象に実施しました。毎年、様々な視点から人権について学んでいますが、今年度は、「気候変動と人権」について、学びました。
 講師は、公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本のBjoern Schimkat(シムカート ビョルン)様です。シムカート様は、ドイツ生まれ、2007年から日本に滞在し、気候変動と人権、国内外の緊急人権問題や若者の活動支援に取り組んでおられます。
 

講演時の様子

 流暢な日本語で講演いただいたのですが、言葉の一つ一つに熱い想いが込められており、生徒たちは真剣にメモを取るなど、傾聴していました。
 アムネスティ・インターナショナルは、世界のほぼ全ての国で活動しており、1000万人以上のサポーターが所属している、世界最大の国際人権NGOです。1977年にはノーベル平和賞を受賞され、「不偏不党、中立的な立場」で活動することをモットーとしており、政府からの援助は一切受けず、寄付・会費などで活動しています。

 今回の講演テーマである「気候変動と人権」がどのように関係し、私たちの生活・人権にどのような影響を与えているのか、講演いただきました。
「気候変動によって、日本でも熱中症、局地的豪雨で被害がありました。世界に目を向けると、病原菌を持った生物の活動範囲が広がって感染症が流行して医療困難地域が生じたり、食糧や水不足で女性・子供たちが労働を強いられるなど、貧困層・社会的マイノリティの人権が脅かされる事態が生じています。また海水面の上昇で生活地を追われるなど、気候変動が今以上に起きれば、もっと難民となる人びとが増えることになります。皆さんの力で、『気候変動は人権問題』として考え、行動を起こしませんか?」と、シムカート様は、生徒に目を合わせながら、お話くださいました。

シムカート様に、質問する生徒。

 最後に、読み終わった本、CD、DVDを寄付することも、学校に通えない子供たちの支援につながる紹介をいただき、BOXを学校に設置しました。今すぐ私たちにできる活動・支援として、協力できたら、と生徒たちも想いを胸にしたと思います。